『サーカスナイト』吉本ばなな

バリで育った主人公のさやか。幼い頃からバリの精霊を感じて育ち、モノが持つ記憶を感じ取ることができる不思議な能力を持っています。

余命の短い友人、悟の子どもが欲しいという願いを叶えるため、子どもを産み育てます。

夫で父となった悟は数年後亡くなりますが、悟を大切に思いながら、娘を一生懸命育てていく日々を送っています。

そんなある日、庭を掘らして欲しいと手紙が届きます。

それは昔付き合っていた人からで、悲惨な記憶を呼び起こさせます。

 

家族や人の愛、生と死、自然のパワーに触れられるストーリーでした。

きゅうっと悲しい気持ちにもなりましたが、あたたかい文章で、すうっと入ってきて心にとても響きました。

優しい気持ちになれる本です。

そしてまた読み直したい本となりました。



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