本屋大賞2020年第2位の作品です。
余命がわずかとなり、人生の最後を瀬戸内の島のレモン島にあるホスピスで過ごすことを決めた33歳の雫。
そのホスピスでは毎週日曜日に、みんなのもう1度食べたい思い出のおやつをリクエストし、抽選で1人のおやつが選ばれるお茶会が開かれます。
限られた時間の中での新しい出会いや、別れを通して、死を受け入れることについてや、自分の最後の在り方について考えます。
このホスピスでの食事が、とても丁寧に作られていて、身体と心に栄養を与えてくれるようで思わず食べたくなってしまいます。
そして何より、丁寧な暮らしを送って行きたいなという思いが強くなります。
また後半は、涙が溢れてきてしまいました。
人目のあるところで読むのは控えた方が良さそうです。
読み終わった後、自分が最後に食べたいと思うおやつはなんだろう?と考えましたが、簡単には決められそうにありません。
しばらく経ってから夫に「さっき何を考えてたの?」と聞かれました。
とても真剣におやつのことを考えていたみたいです。
これからおやつを食べる時には、これは死ぬ前に食べたくなるおやつかな?などと考えながら食べることになりそうです。
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