『ほんものの魔法使』ポール ・ギャリコ
魔術師と呼ばれる人々が暮らしている都、マジェイア。
その都を目指してストレーン山脈の彼方、グリモアからものをいう犬モプシーを連れてやってきた、魔法を使える青年アダム。
アダムがやってきたのは、魔術師名匠組合に加入するためです。
審査会では助手を必ず付けなければならず、偉大なる魔術師の娘ながら、出来損ないの扱いをされていた少女のジェインを助手にすることを決めます。
アダムは予選の審査会で割った卵を元に戻すというほんものの魔法を披露します。
実はマジェイアの魔術師が披露する魔術とは手品のことであり、全て仕掛けがあったのです。
アダムが披露したものにはどんな仕掛けがあるのかとざわめきます。
仕掛けを知ろうとジェーンの父がジェーンにアダムを連れてピクニックへ行かせます。
そこでアダムは、ジェーンにほんものの魔法とはについて話します。
海辺にいることを想像してみるような想像力を働かせることや、ミツバチが蜂蜜を作りだすように、身の回りに起きている魔法のような出来事こそが、ほんものの魔法であるということを。
この世界にはほんものの魔法で溢れているんだと明るい気持ちになれる、優しいストーリーでした。
ファンタジー好きの方はぜひ読んでみてください。
コメントを残す