『地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる』ビル・ゲイツ

『地球の未来のため僕が決断したこと 気候大災害は防げる』ビル・ゲイツ

マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツ氏の著書です。

暴風雨、高潮、干魃、感染症の拡大など、気候大災害が今世紀中に奪う命の数は、COVID-19の5倍にものぼると予想されています。

ビル・ゲイツ氏はは約10年にわたり、科学、経済、政治の専門家と協力して、気候変動解決のブレークスルーを探し求め、来るべき姿を思い描いてきました。

世界の最先端をリードするテクノロジーの巨人が、「本当に持続可能な世界」を目指し私たちの進むべき道を提示しています。 

ビル・ゲイツ氏の考えていることや、考える時のポイントなどについても知ることができ、天才の頭の中をのぞかせてもらっているようで面白かったです。

 

以下は自分の記録用に重要だと思った点を一部まとめています。

気候変動について知っておくべき数字が2つ。

・510億

・ゼロ

510億は毎年、世界の大気中に増える温室効果ガスのトン数。

ゼロはこれから目指さなければいけない数字。大気中の温室効果ガスを増やすのをやめる必要がある。

 

ビル・ゲイツ氏は気候変動のことを学び3つのことを確信した。

・気候大災害を防ぐには、ゼロを達成しなければならない。

・太陽光や風力といったすでにある手段を、もっと早く効果的に展開する必要がある。

・目標達成を可能にするブレークスルーを生み出し展開しなければならない。

 

気候変動について学ぶ時に、理解が難しいこと。

・数があまりにも大きすぎてなかなかイメージが描けない。

・データの背景となる情報が示されていない。(その数値が全体の何%にあたるのかなど)

これらを理解するために5つの問いをすることが役立つ。

①510億トンのうちのどれだけなのか

温室効果ガスの量を挙げている何かを読むと、それが年間総排出量510億トンの何%なのかを計算する。

航空セクターの例だと、年間700万トンの削減につながった。それを510億トンで割ると、パーセンテージが出る。約0.03%の削減となる。

この数字は増える見込みなのか、変わらないのかを考える。

②セメントはどうするつもりか

気候変動に対処する包括的計画について語る時には、温室効果ガスを排出する人間の活動を全て考慮する必要がある。

電気や自動車に注目しがちだが、輸送手段からの排出のうち乗用車が占めるのは半分未満で、世界の全排出量のうち輸送手段が占めるのは16%に過ぎない。

鋼鉄とセメントの製造はそれだけで全排出量の10%。

ものを作る、電気を使う、ものを育てる、移動する、冷やしたり温めたりするの5つに解決策が必要。

③どれだけの電力なのか

この問いは電気についての論文を読むときに生じる。

どこかの新しい発電所には500メガワットの発電容量がある。

これは多いのか少ないのか。

メガワットは100万ワットで1ワットは1秒あたり1ジュール。

ワットは1秒あたりのエネルギーの量と覚えると良い。

1ワットはかなり少なく、小さな白熱電球1つでも40ワットほどの電力を使用。

ヘアドライヤーは1500ワット。

キロワットは1000ワット

 どれだけの電力が必要か

世界5000ギガワット
アメリカ1000ギガワット
中規模都市1ギガワット
小さな町1メガワット
平均的なアメリカの家庭1キロワット

  

 

 

 

 

 

キロワットを耳にした時は家を

ギガワットを耳にした時は街を

100ギガワット以上を耳にした時は大きな国を思い浮かべると良い

④どれだけの空間が必要か

電力密度という一定の広さの土地で、さまざまな発電手段からどれだけの電力を得られるかを表す数字であり、

1平方メートルあたりのワット数で示される。

エネルギー源1平方メートルあたりのワット数
化石燃料500-10,000
原子力500-1,000
太陽光5−20(理論上は100に達することも可能だがまだ実現していない)
水力(ダム)5-50
風力1−2
木質などのバイオマス1未満

化石燃料の価格には環境破壊のコストが反映されていないため、他の手段よりも安く感じられる。

⑤費用はいくらかかるのか

炭素の排出に追加でかかる費用のグリーン・プレミアムを念頭に置いておく必要がある。

誰もが脱炭素を実現できるぐらいにプレミアムを低く抑えることが必要。

グリーン技術がそれに対応する化石燃料の選択肢と同じくらい安いか否かを判断し、

安くない場合には、イノベーションによっていかに値段を下げられるかを考えることが重要。

中所得国が払える安さになっているかを考える。

  • ものを作ることでの温室効果ガスの排出量は年間510億トンのうちの31%。製造における排出ゼロへの道

・可能な限り全ての工程を電化。

・脱炭素化された電力網からその電気を獲得する。

・残った排出分には炭素回収を用いる 。

・資材をもっと効率的に利用する。

いずれもイノベーションが必要である。

  • ものを育てることでの温室効果ガスの排出量は年間510億トンのうちの19%。

食料の生産を70%増やし、それと同時に炭素の排出量を減らし、完全になくすことを目指す必要がある。

新しい手法により、植物の成長を促し、家畜を育て、無駄になる食べ物を減らす必要がある。

また、豊かな国の人々は、肉食を減らすなど習慣を一部変えていかなければならない。 

  • 移動することでの温室効果ガスの排出量は年間510億トンのうちの16%。

輸送からの排出量を減らすには、歩いたり、自転車に乗ったり、自動車の相乗りなど、頻度を減らす。

また、自動車を作るときに、炭素をたくさん排出する資材をあまり使わないようにしたり、燃料をより効率的に利用したり、電気自動車と代替燃料への切り替えが必要。

電気自動車を全て走らせるにはクリーンな電気がたくさん必要となるため、再生可能なエネルギー源を活用し、発電と蓄電のブレークスルーを追求することが重要。 

  • 冷やしたり暖めたりすることでの温室効果ガスの排出量は年間510億トンのうちの7%。

暖房の脱炭素化のために、ガスの暖炉や温水器を電気のヒートポンプと取り替えるなど電化したり、電気を脱炭素化するために発電、蓄電、送電におけるブレークスルーに投資して電力網の脱炭素化や省エネルギーを進める。

 

暖かくなった世界に適応していくことも重要。

世界の貧困者は、気候変動の原因になることを何もしていないのにその影響に最も苦しめられる。

アフリカとアジアの低所得農家が致命傷を負いかねないため、そこに力を注ぐ必要がある。

GGIARという農業研究グループがあり、干魃状態に耐えられるトウモロコシの新品種を開発したり、洪水で、水の中でも2週間生き延びることができるスキューバ・ライスという米を開発している。

 

後半にはゼロ達成に向けた具体的な計画が書かれており、とても興味深い内容でした。

 

さいごに

大きなことはできなくても、地球のためにできることを増やしていきたいですね。

私自身は、スーパーでは揃わないので、全部はできていないですが、いくつかはオーガニックの野菜を選んだり、調味料などはオーガニックや瓶に入っているものを選んだりしています。

また、ヴィーガンデーを時々作るようにしていて、最近はその頻度を増やしたり、おやつを自宅で作るときはヴィーガンにしてみたり。



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