『常設展示室』原田マハ
ピカソ、フェルメール、ラファエロ、ゴッホ、マティス、東山魁夷の実在する絵画が、物語を彩る、極上のアート短編集。
それぞれの人たちにとって運命の1枚となっている絵画。
どのストーリーも面白く、もっとたっぷり味わいたいと欲が出てしまう。
マドンナと、道が印象的であったが、特にラストにもなっている道は涙がこぼれるストーリーだった。
少しネタバレになってしまうが、兄と再会できて欲しかったと強く思ってしまった。
兄はもう出会った時から妹の翠だって気づいていたのかな?
それにしても、妹の翠の絵に込められたものを観る力、記憶力すごいなと感心した。
私の運命の1枚はどの絵だろう。
好きな絵はいくつかあるが、、、と考えてしまう。
実は、私には運命ではないかもしれないが、ルーブル美術館で見た忘れられない絵画がある。
絵画の中にたくさんの絵画がある絵だ。
いったい誰の作品で、なんというタイトルなのだろう。
通りすがり程度にしか見れなかったのだが、後になって気になってしまったのだ。
いつかまた行って、次こそはじっくり見たい。
マハさんの本を読むと美術館に行きたくてたまらなくなる。
今は、美術館に行くことを想像して楽しむ。
コメントを残す