『世界の奇習と奇祭 150の不思議な伝統行事から命懸けの通過儀礼まで』E・リード・ロス

『世界の奇習と奇祭 150の不思議な伝統行事から命懸けの通過儀礼まで』E・リード・ロス

世界各地に残る、嘘のような伝統行事や、理解不能の風習などが、ユーモアを交えて紹介されている。

 

・赤ん坊投げ

インドの一部では、神に対する信仰心を示すため、毎年12月の第一週に赤ん坊を屋根から放り投げる。

この儀式を行うことで最もよく知られているのは、バーバー・ウマル・ダルガーというイスラム教寺院で、高さ約15mのテラスから、赤ん坊を放り投げ、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒が広げて持つ布で受け止められるそう。

 

・童子蛋

中国には、尿に浸されて調理された卵を食べるという伝統がある。

男の子の尿で、10歳以下が望ましいらしい。

東陽市では、露天で普通に売られているという。

 

・ワニのかみ傷

パプア・ニューギニアのセピック川のほとりに暮らす先住民族は、自分たちの土地を見つけたのは放浪するワニたちで、人間はワニから進化したと信じている。

若い男たちは、体の様々な部分にたけを切って作った道具で、切り込みを入れ、でこぼこした傷跡が残り、ワニの皮膚のように見え、クロコダイルマンと呼ばれる。

 

・ゲレウォール祭り(美男子コンテスト)

ニジェールのウォダベ族の男たちは、祭りの間、結婚相手として相応しい女性の心を掴むため、背を高く見せるよう羽根を頭につけ、裕福に見せるため色鮮やかなビーズを身につけ、黒い口紅で白い歯を見せつけ、フェイスペイントを施し全身を飾り立てる。

ウォダベ族の女性が考える最も魅力的な身体的特徴は、細長い鼻、大きな目、まばゆいほどの白い歯だそう。

 

・死者と踊る

マダガスカルのファマディハナと呼ばれるパレードでは、遺体を掘り起こし、新しい綺麗な服を着せ、香水を振りかけて一緒に踊る。死体が踊りに参加するという。

 

他にも

メンタワイ諸島で暮らす、メンタワイ族の歯研ぎインドネシアにあるマドゥラ島のトンカット・マドゥラと呼ばれる、女性の体の一部を元に戻すと言われているものや、フィンランドのサウナ文化、「007 慰めの報酬」のオープニングシーンの背景に使われた、イタリアのパリオという世界で一番危険と言われている競馬や、イギリスのフェレット・レギングという、気が立った齧歯動物をズボンの中に押し込めて、どれだけ長く我慢できるかを競うというものなど、興味深いものだったり面白いものがたくさんあった。 

写真は少ないので、気になるものは、ネット検索すると、色んな写真がカラーで見れるので楽しかった。

ゲレウォール祭りは、見に行ってみたいな。

 



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