新しく読み始めた本「月の満ち欠け」
月を眺めるのが好きな私は、なんとも神秘的なタイトルだなと思い手にとりました。
普段からタイトルやデザインなど、パッと気になったものを購入して読んでみることが多いです。
なので、読んでみたら主人公が虫になる話だったりしたこともあります。
どんなストーリーか全く気にせず、読み始めたのですが、一気に読んでしまうほど面白かったのでご紹介します。
『月の満ち欠け』 佐藤 正午
「あたしは,月のように死んで,生まれ変わる――この七歳の娘が,いまは亡き我が子? いまは亡き妻? いまは亡き恋人? そうでないなら,はたしてこの子は何者なのか? 三人の男と一人の女の,三十余年におよぶ人生,その過ぎし日々が交錯し,幾重にも織り込まれてゆく,この数奇なる愛の軌跡.プロフェッショナルの仕事であると選考委員たちを唸らせた第一五七回直木賞受賞作,待望の文庫化.(特別寄稿:伊坂幸太郎)」――表紙より
物語の始まりの部分では、主人公と少女のやりとりが全然わからなかったのですが、読み進めていくと、瑠璃という女性がどんどん繋がっていくのがとても面白く、引き込まれていきました。
人の生まれ変わりがテーマとなる、30年に渡るラブストーリーです。
生まれ変わりって本当にあるのかな?
自分も生まれ変わったりするのかな?
生まれ変わっても旦那さんとまた出会うのかな?
今自分の周りにいる人は前世でも身近にいた人などともいうし、前世でもやっぱり出会っていたのかな?
などと考えてしまいました。
私には全く記憶も何もないからちょっと残念に思ったり。
登場する三人の男について簡単に書いておきます。
ネタバレになるので、見たくない方は気をつけてください。
・小山内堅
青森県八戸市に生まれました。大学卒業後、石油元売りの中堅どころの起業に就職します。
その後、福岡や千葉へ転勤で移動し、娘の瑠璃は福岡で生まれました。
・三角晢彦
青森県八戸市に産まれ、大学生の時にバイト先に現れた、瑠璃という女性と出会い、親しくなります。
大学卒業後は大手のの建設会社に就職します。
エリートなのに大学を卒業するのに5年かかり、エリートにはふさわしくない、はみ出した1年があったのです。
・正木竜之介
小山内より5年早く、千葉に生まれました。大学卒業後、大手工務店に就職します。
ある日訪れた、喫煙具店で出会った女性、瑠璃に猛アタックし、結婚します。
そして結婚生活を送っていく中で、瑠璃はある男性と親しくなっていきます。
この3人の中の特に三角という男性が物語ではキーとなっています。
気になる方は読んでみてください。
2017年の第157回、直木賞を受賞されている作品です。
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