『シンデレラの告白』櫻部由美子
中世のヨーロッパが舞台となっており、教皇が魔女狩りを命令していた時代。
有名なシンデレラとは話が違い、ミステリーとなっています。
寡婦となったティナ夫人には、2人の娘ヒルダとマリエッタがいました。
ティナ夫人はとても美しいのですが、娘たちはハイデンの鬼姉妹と呼ばれる風貌をしていました。
ティナ夫人は商人と再婚することとなり、娘達とともに大都市のルテシアで暮らします。
その商人には病弱で余命の短い娘のアンジェがいました。
ティナ夫人はアンジェを慈しみ、ヒルダとマリエッタの温かい性格もあり、家族は穏やかに過ごしていました。
シンデレラという謎の女性が登場したり、アンジェ、ティナ夫人には秘密があり、後半で明らかになり、散りばめられていた伏線が回収されていきます。
中世ヨーロッパの時代で、華やかな衣装、美しい登場人物達にガラスの靴など、ぜひ映像化して欲しいと思いました。
きっと美しい映画ができあがるんだろうなと、想像しながら読むとさらに楽しいストーリーでした。
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