『わたしの美しい庭』凪良 ゆう
10才の百音と百音の亡くなった母の元夫の統理は、2人でマンションの一室に暮らしています。
その生活を周囲の人は変わってるといいますが、2人は楽しく過ごしています。
ふたりの住むマンションの屋上には「縁切りさん」と呼ばれる神社があります。
宮司である統理が丁寧に神社の庭の管理をしており、憩いの場となっています。
そこには縁を切りたいものを願い、色んな人が訪れます。
みんな幸せになりたいと願いながら、色々な思いを抱えて生きているのです。
可愛らしい百音ちゃんがズバズバと小学生らしからぬ物言いをするので読んでいて気持ちよく、クスっとしてしまいます。
作中に登場する茨城のり子さんの詩にも心を打たれました。
「けれど歳月だけではないでしょう
たった一日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめて生き抜いている人もいますもの」
統理の言葉にも色々と考えさせられ読み終わると、なんだか優しい気持ちになっている、そんなストーリーでした。
さいごに
凪良 ゆうさんの読んだことのある作品をご紹介しています。
・「流浪の月」本屋大賞受賞作品です。
・『滅びの前のシャングリラ』
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