『かがみの弧城』辻村深月
主人公のこころは、中学1年生ですが、学校に行けなくなってしまい、家に閉じこもっていました。
ある日、部屋の鏡が光り、その鏡の向こうにはお城のような建物ありました。
お城にはオオカミのお面をつけてワンピースを着た少女がいて、同じ年頃の似たような境遇の7人が集められていました。
オオカミのお面の少女から、お城の開いている3月30日までに願いの部屋に入る鍵を探してもらうと言われます。
鍵を見つけると願い事が叶えられるのですが、誰かの願い事が叶えられた時点でお城は閉じてしまい、お城に出入りできるのは朝9時から夕方5時までで、もし時間になっても帰らなければ、オオカミに食べられてしまうという決まりがあります。
お城でみんなで過ごすうちに、お城に集まった7人の事情が少しずつ明らかになっていき、なぜ、この7人が集められたのかが明らかになっていきます。
長編作なのに、後半へ進むにつれどんどんと読むスピードがアップ。
ラストでは、全てが繋がっていき、なるほど、そういうことだったのかとスッキリ。
そして、大人になってからのみんなの姿にも感動しました。
けど、やっぱりリオンくんのお姉ちゃんは切ないなぁという気持ちに。
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