『極夜行』角幡唯介

『極夜行』角幡唯介

極夜とは白夜の反対で陽の光が当たる限界緯度ある66.6度を超える南極圏や北極圏で起こる日中でも薄明かりか、太陽が沈んだ状態の現象のこと。

探検家の角幡雄介さんが、太陽が昇らない冬の北極を、一頭の犬ウヤミリックとともに命懸けで旅をしたノンフィクションの冒険記録。

真の闇を体験し、四ヶ月ぶりに見る太陽の光。

その時何を思ったのかが書かれている。

 

 

極夜。

そんな世界があったんだと知った。

想像しただけで、寒いし、暗いし、怖い。

だけど、数ヶ月も闇の中で過ごして、最初に見る太陽はどんな風に目に映るのだろうかととても気になる。

読んでいると、一緒に体験しているように感じ、辛く、怖い場面もあるが、闇の奥の真の闇や、太陽を見た時、無事に村までたどりついた時などの感動はとても大きかった。

自分では体到底験できない世界なので、素晴らしい体験をさせてもらったと感謝せずにはいられない、そんな作品だった。



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