『アラスカ物語』新田次郎

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『アラスカ物語』新田次郎

アラスカという中々行くことのできない場所が舞台となっている本書。
そんな極北の地に強く惹かれ、この本を手に取りました。
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本書は「ジャパニーズ・モーゼ」とも称され、アラスカのサンタクロースとも呼ばれたフランク安田の生涯を描いた物語です。彼は日本からアメリカへ渡り、ゴールドラッシュの時代に、沿岸に住んでいたエスキモーを内陸に連れて行き、新しい村を作るなど、壮大な挑戦を続けました。異国の地でたくましく生きぬく様子が描かれています。

印象に残ったポイント

  • 日本人がエスキモーとして生きるという驚き
    フランク安田は単にアラスカで生活しただけでなく、エスキモーの一員として暮らし、彼らと同じ目線で生き抜きました。その適応力と忍耐強さには感嘆しました。
  • ゴールドラッシュと村づくり
    ただ金を求めるのではなく、沿岸で獲物が採れなくなり、人々の暮らしをより良くするためにエスキモーを率い、新しい村を作ったという点が特に印象的でした。彼の強い責任感とリーダーシップに感動しました。
  • 一度も日本に帰ることがなかったという事実
    フランク安田の人生を考えたとき、故郷である日本に戻ることがなかったという事実は、少し寂しさも感じさせます。どのような思いで過ごしていたのかを想像すると切なくなります。
  • エスキモーに伝わる不吉なオーロラ
    アラスカの夜空に輝く美しいオーロラは、私たちには幻想的な光景に見えますが、エスキモーの間では「不吉な兆し」とされることもあります。
    「骸骨の踊り」と「血の海」とされる一生に一度、出るか出ないかというほど珍しいオーロラ。それらの描写を読むと、実際に見てみたいと思う反面、不吉だから怖いのでやっぱり見たくないという思いになりましたが、頭の中で色々と想像してしまいます。

読後の感想と学び

フランク安田の人生を通して、「適応力」「忍耐」「責任感」「リーダーシップ」の大切さを改めて感じました。異国の地でただ生きるのではなく、現地の人々と共に生きる姿勢が、彼をアラスカの伝説的な存在にしたのだと思います。

また、アラスカの壮大な自然の中で、極限の環境に適応しながら生き抜く人々のたくましさも感じられました。旅好きな自分にとって、なかなか行くことのできない極北の地に思いを馳せることができる一冊でした。

さいごに

『アラスカ物語』は、極寒の地で生き抜いたフランク安田の壮絶な人生を知ることができる、非常に読み応えのある作品でした。

  • 過酷な環境での生き様や冒険に興味がある人
  • 実話をもとにした歴史的な物語が好きな人
  • 日本人移民の歴史に興味がある人
  • 星野道夫さん作品が好きな人(本作のカバー写真は星野さんが撮影したものです)
  • 北の地に興味がある人

こういった方には特におすすめです。
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次に読みたいアラスカ関連の本

『アラスカ物語』を読んで、さらにアラスカの世界に触れたくなった方には、以下の本もおすすめです。

  • 『極夜行』角幡唯介
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    極地冒険家・角幡唯介が、冬の北極圏で太陽の昇らない「極夜」を体験するため、単独行を決行したノンフィクション。光のない世界での過酷な旅の記録は圧巻です。
  • 『旅をする木』星野道夫
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    アラスカに魅せられ、長年暮らした写真家・星野道夫によるエッセイ集。自然との向き合い方や、人々との出会いが美しく綴られています。



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